臺北南山廣場

超高風圧に耐える環境配慮型ファサードを開発
商品力×製造力×施工力で高品質かつ短納期を両立

所在地
台北市
竣工
2017年10月
用途
事務所・商業施設
階数
地下5階、地上48階、塔屋2階

台北市の中心地に建ち、272mの高さを誇る「臺北南山廣場(台北南山広場)」。上部に尖った形状が特徴的で、山・合掌をモチーフにしたオフィスビルです。オフィスの快適性や環境配慮を追求したこのビルは、台湾における環境配慮建築の指標である緑建築で最高グレード「ダイヤモンド級」を取得しています。


YKK APは、カーテンウォール面積66,606m2に及ぶオフィスビル1棟すべてを担当。超高風圧力に耐える出幅500mmの日射遮蔽フィン付きカーテンウォールを開発し、環境配慮型ファサードを提供しました。

スリムかつコンパクトな意匠、日射遮蔽フィンによる環境配慮に加え、台風の多い現地では強度上の設計条件である11,500Pa(風速137m/s)という超強風に耐える耐風圧性能を満たす必要がありました。


YKK APは、ガラスを後方に設置しカーテンウォールの縦枠の外部を露出させ、日射遮蔽フィンの一部とする構造を考案。ファスナー(接合金具)や主要部材などをFEM解析や実物による検証実験で強度を確保しながら、デザイン要求もクリアし、同時に重量削減も叶えました。

製造現場では、ユニット寸法がすべて異なるうえ複雑な3D加工を要するコーナー部パーツを、高い展開能力をもつ蘇州工場と高い加工能力をもつ滑川製造所が連携し、高精度で製造・供給したほか、「臺北南山廣場(台北南山広場)」専用の納期対応一貫生産ラインを構築して加工スピードを最大化。施工現場においては、自社エレベーターを設置し計画的な搬入を可能にするなど、効率的な施工計画の立案・実行で短納期を実現しました。


なお、外装カーテンウォールの全部位は、あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品「ユニタイズドカーテンウォール」を採用。
高品質かつ省施工を実現しています。

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