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トップメッセージ
YKK APについて
「善の巡環」の中核である
「成果三分配」を実践
2023年に打ち出したビジョン「Evolution 2030」では、“2030年のありたい姿”を「世界のリーディングカンパニー」と定義しました。めざす意義は売上規模の拡大そのものではなく、価格競争に陥らず高品質・高付加価値の商品を適切な価格で提供し続けることです。そこから生み出した利益をお客様・お取引先・社員へ還元することが、YKK精神「善の巡環」における「成果三分配」の実践であり、パーパス「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」の具現化です。
「収益構造の変革」
ストック市場での成長加速
地政学リスクの高まりや原材料・物流費の上昇などにより、事業環境の不透明感は増しています。こうした環境下で持続的成長を実現するため、第7次中期経営計画では「収益構造の変革」と「技術革新による価値創造」を方針として掲げ、事業を推進しています。
その中核として、成長の軸足をリフォーム・改装分野へシフトし、2028年度の目標(住宅リフォーム比率50%、ビル改装比率37%)の前倒し達成をめざします。新設住宅着工の減少が見込まれる一方、断熱性能向上への社会的要請や省エネ支援策を背景に、ストック市場の需要は底堅く推移しています。住宅リフォームでは体制を強化し、多様な販売チャネルで提案力を高め、ビル改装でも専門組織を拡充しております。これらの施策により、新築とストックの両輪で持続的に成長できる営業体制を構築します。商品面では、木造住宅向け窓の高断熱化を一段と進め、環境負荷の低減と収益性向上につながる樹脂窓への移行を加速します。
供給・物流の最適化と海外事業の拡大で
収益力を高める
収益性向上に向け、製造・供給体制の最適化を進めます。容積の大きい商品から需要地に近い生産体制への転換を進め、供給力を強化します。物流は荷待ち時間の短縮に加え、積載率向上など物流の仕組み自体の効率化を進め、取引先とも連携しながら持続可能な体制をつくります。成長が見込まれる海外事業では、中国において、新工場の稼働などの体制強化により事業拡大を図り、欧州では、株式取得したゾイファート ニクラウス社との技術交流を通して、高い断熱基準に適合する商品の開発・展開を進めます。
「技術革新による価値創造」
キーワードは、断熱・省人化・環境・新領域
技術開発により、社会課題の解決を新たな成長価値へ転換します。樹脂窓のさらなる性能向上に加え、国産木材を活用した木製窓の展開を進めることで、環境性能と意匠性の向上、素材の多様化による調達の安定化を図ります。
深刻化する労働力不足への対応では、施工負担を軽減する技術の実用化や、生産現場の自動化・省人化、スマートファクトリー化を推進し、安定供給の確立とともに、社員がより付加価値の高い仕事に注力できる環境を整えます。あわせて、資源循環やグリーンアルミの活用、断熱性能の高い窓の普及を通して、CO₂排出量の削減に取り組みます。さらに、都市緑化事業では、建築物の価値向上提案を強化します。また、建材一体型太陽光発電(BIPV)やヘルスケア事業など、新たな価値創出に向けた取り組みも進めております。
「人材」の力と新たな挑戦でさらなる飛躍へ
持続的成長を支える最重要領域として「人材」を捉え、経営戦略と連動した新人事戦略「Architect HR」を策定し、「自分のキャリアは、自分で築く」という自律の精神を重視しています。社員が自律的に学び挑戦できる機会を拡充し、部署の垣根を越えて新規事業に挑戦できる公募制度も整えました。さらに、経営層が全国の拠点を回り、フラットに対話する機会を継続して持ち、働きがいと働きやすさを両立する「社員幸福経営」を推進します。あわせて、パナソニック ハウジングソリューションズ社との戦略的パートナーシップを通して、業界をけん引する存在へ歩みを進めます。
これまで培ってきた強みと新たな挑戦により、着実に強固な体質を築きます。社員一人ひとりの力で変革を前進させ、社会にさらなる価値を届けることで、真のリーディングカンパニーへの飛躍を実現してまいります。
YKK AP株式会社 代表取締役社長
魚津 彰