モノづくり

モノづくり

「一貫生産体制」へのこだわり

YKK APのモノづくりの特長のひとつが「一貫生産体制」です。例えば、アルミ建材では、アルミ地金やリサイクル材を調達し、溶解、鋳造から手がけ、金型製造、押出成形、表面処理、加工までを一貫しておこないます。原料づくりからこだわることで高い品質を保てます。生産設備も自社で製造するほか、オートメーション化が進む工場では生産ラインや設備の設計もおこないます。また、建築パーツは建物に組み込まれて初めて性能を発揮するため、物流や施工においても、効率化や省力化を実現する技術の開発・普及に力を入れています。

細部にも、ダイナミックにも

YKK APは、商品を構成する1本のねじに至る小さな部品まで自社で製造します。細部に込められた品質へのこだわりが、よりよい商品、快適や安全・安心へとつながっていきます。一方、窓やカーテンウォールに対する技術の蓄積は、高層ビルをはじめとしたダイナミックな建築物に活きています。特殊な形状、厳しい環境条件など、建築家や設計者の想いを形にする高難易度プロジェクトも手がけます。

技術の総本山、黒部

YKK APの技術の多くは富山県黒部から生み出されています。製造拠点だけでなく、研究、開発、検証、提案などをおこなう「YKK AP R&Dセンター」「価値検証センター」「パートナーズサポートスタジオ」といったさまざまな技術拠点が集結。迅速でタイムリーな製造・商品開発体制のもと、高い品質と技術を追求したモノづくりを実現しています。

技術の総本山、黒部

施工例

プロジェクトに込められた技術とモノづくり

YKK APのカーテンウォールが使用されている世界の施工例をご覧いただけます。

#03CapitaSpring

アーキテクトのイメージを深く理解し
設計・製造・輸送・施工が連携して高いレベルで具現化

CapitaSpring

Photo: CapitaLand

シンガポール中心地のオフィス街に建つ「CapitaSpring」は、国内2位の高さ280mを誇る地上51階の複合ビルで、オフィス、サービスアパートメント、商業施設などを擁しています。約38,000本もの植栽に囲まれた「Green Oasis」や屋上庭園「Sky Garden」をはじめ、建物全体に緑化空間を設けており、建築物環境性能指標「BCA Green Mark」最上位の「platinum」を取得しています。

YKK APは、アーキテクトの抱く外観イメージを深く理解し、技術的かつ美的に高いレベルで具現化。建物各部位での性能要求を包括的に理解したうえで、各々の部位における外装システムに「縦フィン」をどのように関連付けていくか、設計段階から検討していきました。

足元から頂上まで連続する縦フィンの途中に、緑を垣間見せる湾曲した「ポケット」では、実物大のアルミ押出型材にて曲げ加工の試作・検証をおこない、早期段階で縦フィンおよび関連部材・部品のコンセプトを決定。オフィス、サービスアパートメント部においては、大型縦フィンを主要構造材として用いることで、カーテンウォール見込み寸法を最小化し、室内有効スペースの確保に貢献しました。建物頂部のガーデンに面する縦フィンとガラスルーバーからなる外装システムでは、作業足場と建設工期の制約から、工場でのユニット化が必須条件でした。約550セットの内、ほぼ半数が湾曲部を持つ異形モジュールであり、意匠要望によりガラス以外に水平材を設置不可という高難易度でしたが、設計・製造・輸送・施工を通じた創意工夫により効率的なユニット納品を実現しました。

あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品を現場に納品するYKK APの「ユニタイズドカーテンウォール」が、高品質かつ省施工を可能にしました。

CapitaSpring
所在地
シンガポール
竣工
2021年11月
用途
複合商業施設
階数
地上51階、地下1階

#02臺北南山廣場

超高風圧に耐える環境配慮型ファサードを開発
商品力×製造力×施工力で高品質かつ短納期を両立

臺北南山廣場

台北市の中心地に建ち、272mの高さを誇る「臺北南山廣場(台北南山広場)」。上部に尖った形状が特徴的で、山・合掌をモチーフにしたオフィスビルです。オフィスの快適性や環境配慮を追求したこのビルは、台湾における環境配慮建築の指標である緑建築で最高グレード「ダイヤモンド級」を取得しています。

YKK APは、カーテンウォール面積66,606m2に及ぶオフィスビル1棟すべてを担当。超高風圧力に耐える出幅500mmの日射遮蔽フィン付きカーテンウォールを開発し、環境配慮型ファサードを提供しました。

スリムかつコンパクトな意匠、日射遮蔽フィンによる環境配慮に加え、台風の多い現地では強度上の設計条件である11500Pa(風速137m/s)という超強風に耐える耐風圧性能を満たす必要がありました。 YKK APは、ガラスを後方に設置しカーテンウォールの縦枠の外部を露出させ、日射遮蔽フィンの一部とする構造を考案。ファスナー(接合金具)や主要部材などをFEM解析や実物による検証実験で強度を確保しながら、デザイン要求もクリアし、同時に重量削減も叶えました。

製造現場では、ユニット寸法がすべて異なるうえ複雑な3D加工を要するコーナー部パーツを、高い展開能力をもつ蘇州工場と高い加工能力をもつ滑川製造所が連携し、高精度で製造・供給したほか、「臺北南山廣場(台北南山広場)」専用の納期対応一貫生産ラインを構築して加工スピードを最大化。施工現場においては、自社エレベーターを設置し計画的な搬入を可能にするなど、効率的な施工計画の立案・実行で短納期を実現しました。

なお、外装カーテンウォールの全部位は、あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品「ユニタイズドカーテンウォール」を採用。高品質かつ省施工を実現しています。

臺北南山廣場(台北南山広場)
所在地
台北市
竣工
2017年10月
用途
事務所・商業施設
階数
地下5階、地上48階、塔屋2階

#01天神ビジネスセンター

複雑な凹凸デザインを省施工で実現
乾式のオープンジョイントで高い水密性も確保

天神ビジネスセンター

Photo:Tomoyuki Kusunose

福岡市が推進する再開発プロジェクトの第1号プロジェクトであり、天神地区の新たなランドマークとなった「天神ビジネスセンター」。YKK APは、凹凸形状のファサードを含む全面カーテンウォールを担当しました。

最大の特徴は、外壁がガラスのマス目毎に雁行する通称「ピクセルカーテンウォール」です。シンプルな構成を追求したYKK APは、垂直面ユニットの上下枠と軒天ユニットの枠を45°の斜め枠形状とすることで、単純なユニット構成で取合いを成立させ、平面・断面ともに凹凸で形成されるファサードデザインをユニタイズドカーテンウォールで提案し、乾式のオープンジョイントで具現化しました。複雑な形状ながら乾式のオープンジョイントに統一することで、建物全体の高い水密性を実現しました。

LED照明が内蔵される軒天においては可動窓を提案し、施工方法からメンテナンス方法に至るまで、品質を保つための試作・施工検証・作動確認・改善を繰り返しました。1~4階は吹抜構造で、5階から吊られた鉄骨フレームで支えられています。大地震時の鉄骨の変形に伴う、各カーテンウォールユニットに生じる変形やねじれについても検証を行い、安全性を確認しています。

外装カーテンウォールの全部位は、あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品「ユニタイズドカーテンウォール」を採用。高品質かつ省施工を実現しています。

天神ビジネスセンター
所在地
福岡県
竣工
2021年9月
用途
事務所・店舗
階数
地下2階、地上19階、塔屋2階

広く、深く、多くの人とともに進める
YKK APのモノづくり

グローバルR&D体制

グローバルR&D体制

窓やドア、カーテンウォールなどの建築用プロダクツに求められるものは、国や地域の気候や文化によって異なります。YKK APは世界12カ国/地域で現地に根差した事業運営をおこなっています。研究・開発においては、黒部(日本)、ドイツ、インドネシアに「YKK AP R&Dセンター」を開設。ドイツでは機能部品や高性能ガラスなど欧州の窓先進技術を研究、インドネシアでは蒸暑地域の居住環境と向き合い研究開発を進めています。

さらに、米国に開設した「xTech Lab」では、さまざまなデジタル要素技術の調査・研究・開発を行い、施工生産性や品質向上を図るとともにイノベーションの創出に取り組みます。

技術の研鑽と共有

技術の研鑽と共有

YKK APは社内における製造技術の研鑽や継承はもちろん、商品の組立・運搬・施工を担うパートナー会社との技術の共有にも力を注いでいます。また、建設業界の人手不足という社会課題を解決するために、省施工商品の拡充や施工サポート治具などによる省力化に関する技術開発にも取り組んでいます。

社内

技術表彰制度/小集団活動(TPM、QC)/保全道場(自主保全士・機械保全技能士)/技能者認定制度 ほか

パートナー会社

施工技能修練伝承塾(サッシ、カーテンウォール施工技能者向け)/パートナーズサポートスタジオ(プロユーザー向け)/DO SPACE(エクステリア施工技能者向け)/運送業者への教育(運送業者向け) ほか

動画で見るモノづくりへのこだわり

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