モノづくりとバリューチェーン

製造・物流

製造・物流

一貫生産体制

YKK APは、素材や部品、生産設備から加工や組立に至るまでを自社で担う「一貫生産体制」にこだわっています。この体制により、スピーディーな技術開発、サプライチェーン全体におけるコスト調整、確かな品質保証が可能になります。

樹脂窓など主力商品に使われるガラスは素板の状態で仕入れて自社にて加工し、アルミ素材は地金の溶解から、樹脂素材は原材料の配合から行うなど、モノづくりのすべての工程を、自社の国内外の製造拠点で行っています。

商品の要ともいえる部品についても、自社で開発・製造しています。商品を生産する設備の開発・製造も、工機技術部と呼ばれる自社の部門が担っています。工機技術部と開発・製造部門がシームレスに連携することで、技術競争力の一層の強化を図っています。

また、YKK APアメリカ社の樹脂窓の新工場で日本の省人化ラインを導入するなど、日本で培った技術を海外にも展開しています。今後はスマートファクトリー化を推進し、DXによる生産性向上をめざしていきます。

ロジスティクス

YKK APは物流効率化や生産性向上を進め、持続可能な物流の実現をめざしています。

具体的には、荷物をパレットやコンテナなどユニット単位で効率的に運ぶ「ユニットロード」という仕組みを導入し、ドライバーの経験や勘に頼らない効率的な荷積みや荷降ろしを実現しています。加えて、トラックの荷台に効率良くパレットを積むことを目的とした独自システム「Y-Caps(ワイキャプス)」で商品やパレットの最適な組み合わせを導き出し、トラックの積載効率向上や最適な配車管理を可能にしました。さらに、他社との共同輸送などを通じて持続可能な物流を追求し、さまざまな物流工程に伴う作業時間を削減し、ドライバーの拘束時間短縮につなげています。

ロジスティクス

独自システム「Y-Caps」の導入で推進しているユニットロード

2023年度には、住宅用の窓やドア、エクステリア商品の保管型物流拠点「首都圏DC(Distribution Center)」を開設しました。

これまで首都圏エリアの即納商品は、注文を受けた日の夕方に地方の製造・物流拠点を出発し、夜間に通過型物流センター「首都圏TC(Transfer Center)」(埼玉県)に到着、そこから仕分けや配送を行っていました。

首都圏DCでは、出荷状況をアイテム別・エリア別に細分化した需要予測に基づく在庫管理によってリードタイムを確保し、夜間の長距離輸送の回数削減を実現しています。

構内には棚搬送型ロボットを導入し、作業者の元へロボットが在庫保管棚を運ぶGTP(Goods To Person)システムを運用しています。

作業者は定位置にいながらピッキングと100台分のトラックの仕分けを一度に行えるため、省人・省力化につながっています。また、米国で2023年度に操業を開始した樹脂窓の新工場でも、同技術の導入を予定しています。

今後も持続可能な物流をめざし、物流DX・ロボティクス化を推進していきます。

首都圏DCが入る「ESR加須ディストリビューションセンター2」

首都圏DCが入る「ESR加須ディストリビューションセンター2」

首都圏DCで稼働する棚搬送型ロボット​

首都圏DCで稼働する棚搬送型ロボット

安全衛生

モノづくりを担う社員が安全かつ健康に働ける職場づくりも、重要なテーマです。暑熱対策のために空調設備・空調服を導入し、食堂やトイレなどの環境を整備するなど、ストレスフリーで働きがいのある職場づくりを進めています。安全性を高めるために、3年に1回の「定期設備機械安全審査」を継続して行い、設備の本質的な安全化に努めています。また不安全行動を撲滅するため、職場での「近道行動」「面倒な作業」を抽出しての改善の継続や、職場リーダーへの危険予知の落とし込み教育などにより、安全への意識付けをより一層強化していきます。

わたしたちの取り組み

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