ニュースリリース

YKK APインド事業 ボルーカ社マイスール工場に新アルミ押出ラインを導入

〜生産能力を17%増強し、成長著しいインド市場での事業拡大を加速〜

企業情報

 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)のインド事業を展開する関係会社のボルーカ社(Bhoruka Extrusions Private Limited、本社:インド カルナタカ州)は、主力製造拠点であるマイスール工場の再編を進めており、この度新たなアルミ形材押出ラインを導入し、10月8日に現地にて起動式が行われましたのでお知らせします。

 インドの建設市場は、継続的な経済成長を背景に拡大を続けており、高品質なアルミ建材への需要が年々高まっています。ボルーカ社は、2013年にYKK APグループに加わって以来、産業製品やカーテンウォール(CW)など各プロジェクト毎に顧客要望に応じた形材を製造・販売する「形材事業」と、アルミ窓商品を製造・販売する「AP事業」の両輪で事業拡大してきました。特に近年では、アルミ製の窓商品「IWIN-S」をはじめとする高付加価値製品の販売が伸長しており、今後のさらなる需要増に対応するための生産体制の強化が課題となっていました。

 このような状況を踏まえ、インド事業の第7次中期事業方針に掲げる「押出形材からシステム商品まで多様な付加価値を提供する企業への進化」を実現するため、総額6.2億インドルピーを投じ、生産能力の増強と工場内の生産効率化を図る設備投資を行います。

 本設備投資は、経済成長に伴い建設需要が拡大するインド市場において、更なる事業競争力およびコスト競争力の強化と多様化する顧客ニーズに迅速対応することや、品質の向上を目的としています。今回、主力製造設備である新押出ラインの導入により、アルミ形材の年間生産能力は従来の12,000トンから14,000トンへと約17%アップします。また、その他にも、工場内の物流動線整流化のための材料倉庫の新設、鋳造設備および粉体塗装設備の更新を行い、マイスール工場の更なる生産能力向上を行います。

 

 ボルーカ社は今回の生産能力増強を契機に、形材事業では高い品質管理と一貫生産体制(材料調達、押出、表面処理、簡易加工)を強みに、ターゲットエリアの拡大とお客様への付加価値提案を強化し増販を図り、AP事業ではYKK APが長年培ってきた技術・ノウハウを活かした高気密・高水密なアルミ製の窓商品「IWIN-S」のバリエーションを拡充します。大都市圏への進出を加速させるとともに、エンジニアリング提案力を高め、インドの住生活環境の向上に貢献していき、インド及びアジア市場におけるYKK APのプレゼンスを一層高めてまいります。

ボルーカ社マイスール工場再編計画 概要

  第1期 第2期
生産設備  9インチ押出ライン、材料倉庫 鋳造ライン、粉体塗装ライン更新
設備稼働開始 2025年10月 2026年度予定
アルミ形材生産能力   マイスール工場全体で 14,000トン/年間
設備投資額 6.2億 インドルピー

 

<ご参考> ボルーカ社会社概要

項目 内容
会社名 Bhoruka Extrusions Private Limited
本社所在地 インド共和国 カルナタカ州 マイスール
設立  1979年
※2013年にYKK APがアルミ押出事業を譲受
責任者     Rajat Agarwal (ラジャット・アガルワル)
事業内容     1. アルミ押出形材の製造・販売 、2. 建築用アルミサッシ・ドアの製造・販売
従業員数     693人

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