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駐日オランダ王国大使館にて日蘭アップサイクル建築・まちづくり展を開催

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 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)が参加する、「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点(※1)」・デジタル駆動超資源循環参加型社会コンソーシアム アップサイクル都市モデル分科会は、慶應義塾大学KGRI 環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター(※2)と共に「日蘭アップサイクル建築・まちづくり展」を2024年3月に駐日オランダ王国大使館の出島ラウンジで開催し、招待客約100名が来場しました。なお、本展示会は、駐日オランダ王国大使館主催パネルディスカッション「The Netherlands and Japan: Building Circular Futures “ Resource Bank” 循環する未来を築く「しげんバンク」」のサイドイベントとして、同時開催されました。

 アップサイクル都市モデル分科会は、新しい循環型経済モデル「Vortex economy®」(※4)のコンセプトを2022年に立上げ、アップサイクル建築のあり方や創出した建築をまちづくりに活かしていくための市民活動などを推進する様々な仕組みについて検討してきました。この活動の一環として、2023年6月に「サーキュラーエコノミー オランダ視察(駐日オランダ王国大使館主催)」に本分科会メンバーが参加し、2050年までに100%資源循環の実現を目指すオランダでの取り組み(※5)に触れてきました。分科会は、オランダでの取り組みを参考にしたアップサイクル建築のあり方の検討結果として、今回の展示会では着脱可能なパネルをフレームにはめて用途に応じて利用可能なDetachable wallのモックアップなどを展示しました。また展示会と併せて、市民や企業、自治体から20名が参加した「TENSHO(転生) Design Workshop」を開催し、新しい使い方により資源をアップサイクルしていく様々なアイデアについて活発な意見交換が行われました(※6)。

 今後、本分科会では、地域社会を構成する市民、大学、企業、自治体などの様々な主体が連携・協働し、複数製品での資源利用をカスケード状に繋げ、それらの間をアップサイクルしながら資源循環を図ります。また、地域全体で資源循環を実現する新たな循環経済モデルVortex economyを提案するとともに、様々な観点から社会実装に向けた取り組みを進めてまいります。

【開催概要】
展示会名称:日蘭アップサイクル建築・まちづくり展
開催日時:2024年3月5日(火)、3月6日(水)
展示会場:駐日オランダ王国大使館 出島ラウンジ(東京都港区芝公園3丁目6−3)
主催:国立研究開発法人科学技術振興機構「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点」・デジタル駆動超資源循環参加型社会コンソーシアムアップサイクル都市モデル分科会、慶應義塾大学KGRI 環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター
共催:駐日オランダ王国大使館
展示会参加大学・企業:慶應義塾大学(主催)、大成建設株式会社(幹事)
株式会社オカムラ、花王株式会社、大成ロテック株式会社、TOPPAN株式会社、株式会社放電精密加工研究所、三菱ケミカル株式会社、ヤマハ発動機株式会社、YKK AP株式会社

※1 リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点:
慶應義塾大学 SFC 研究所 田中浩也教授がリーダーとなり、『国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野】』へ鎌倉市らとともに応募し、2021年育成型、2023年本格型として採択され、設立した研究拠点。この拠点では、「循環者」と呼ぶ新たな市民像を中心とした循環型まちづくりをビジョンに掲げ、鎌倉市・相模原市を主たる実験フィールドとして、必要となる POC(Proof Of Concept:概念実証) を、市民、大学、企業、自治体がともに共創し、具現化するための活動を推進する。

※2 慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター:
センター長である田中浩也教授を中心に慶應義塾大学で行われている循環型まちづくりの研究を国際的に連携、展開するためのセンター。オランダをはじめさまざまな国との相互交流を企画している。

※3 YKK APでは、着脱可能なDetachable wallの構造・フレームを提案。モノマテリアル化によるリサイクル性の向上と分解・
再装着性に配慮した構造を実現した。また、パネルの製造方法として、材料ロスの少ない3Dプリンターを採用し、3Dプリンターだからこそ実現できるパネルの性能にこだわり、本展示では「防ぐ」と「取り込む」のような相反する機能の両立を目指したパネルを提案した。

※4 Vortex economy®
他産業を含めた様々な資源を次々とつなげながら、転用していくカスケード利用を進め、これまでは有効活用されなかったプラスチックや自然由来の不要物なども含め、ごみを資源に、さらに資源からまちの資産へと積極的に価値を高めていくことを目指す新しい資源循環のコンセプト。Vortex economy®は大成建設株式会社の登録商標。

※5 オランダの資源循環の取り組み:
2050年までに100%資源循環の実現を掲げているオランダでは、廃棄物を資源として合理的に処理、アップサイクルし、社会的・工業的・技術的プロセスを介して、新たな循環を創り出そうとする実験と実装が先進的に進められている。

※6 TENSHO Design Workshop:https://fabble.cc/takapi34/tenshoxdesignxworkshop

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