ニュースリリース

2024年4月で発売から10周年

高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」高断熱かつ高日射熱取得のトリプルガラス仕様を追加

10月から滑川製造所で「APW 430」の生産開始

商品情報

 YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)の高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」は、2024年4月に発売10周年を迎えます。この間、商品ラインアップの強化や提案・普及活動により、2022年度の販売窓数は発売初年度に比べて約10倍となり、寒冷地以外でも採用が広がっています。生産体制を拡充し、10月から滑川製造所(富山県滑川市)でも「APW 430」の⽣産を順次開始するとともに、ダブルLow-E仕様でありながら、断熱性能だけでなく日射熱取得率も向上させた高性能トリプルガラス「日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)」仕様を、12月4日に発売し、窓の高性能化・省エネの推進をさらに強化していきます。

 「APW 430」は、世界トップクラスの断熱性能と、高いデザイン性が特長のトリプルガラス樹脂窓です。2014年の発売当初は北海道など寒冷エリアを中心に販売してきましたが、昨今では、世界的なエネルギー消費事情、夏の猛暑などの異常気象、光熱費高騰の影響から、より高性能な窓が採用されるケースが増加しており、ここ3年の販売窓数は前年比が平均約127%と好調です。

 昨年は住宅性能表示制度(※1)における断熱等性能等級5・6・7(※2)が23年ぶりに新設されました。今後2025年には省エネ基準の適合義務化(断熱等性能等級4)、2030年には断熱等性能等級5が義務化予定です。住宅の高断熱化に向けた動きが加速することで、さらに高断熱窓へのニーズが増加することが想定されます。

 そこでこの度、ダブルLow-E仕様でありながら、断熱性能だけでなく日射熱取得率も向上させた高性能トリプルガラス「日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)」仕様を、12月4日に発売します。トリプルガラスで高い断熱性を実現するとともに、透過性の高いガラスを採用して日射熱取得率を上げることで、冬場の日射熱をより多く取り入れ暖房費の削減に繋がります。

 今後、寒冷エリア以外での需要もさらに高まることを踏まえ、北海道⼯場(北海道石狩市)と東北製造所窓⼯場(宮城県大崎市)に加え、10月から滑川製造所でも「APW 430」の⽣産を開始します。伸長している西日本エリアへの供給、需要の多い関東信越、首都圏エリアへのバックアップ供給も可能な中日本エリアで生産拠点を追加し3拠点での⽣産体制とすることで、生産能力は約1.5倍になります。全国で拡大するトリプルガラス樹脂窓への需要に対応していくとともに、物流業界のドライバー不足への課題に対しても、拠点追加による輸送効率の向上に取り組みます。

 2024年以降は住宅の高断熱化がさらに加速していくと予想し、市場のニーズや住宅の高断熱化に向けて「APW 430」の意匠、性能を更に進化させた商品を今後も拡充させてまいります。窓から住宅を高断熱化することで、エネルギー消費の削減はもちろん室内の温熱環境を改善し、健康で快適な生活環境の提供に貢献していきます。

【「APW 430」日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)の商品特長】

■高断熱と日射熱取得の両立を実現
これまで日射取得型のトリプルガラスは、日射熱取得率を高めるために、シングルLow-Eとしていたため、断熱性能(熱貫流率)がダブルLow-Eより低下してしまうことが課題でした。
今回、透過性の高いガラス原板と新たなLow-E金属膜の構成により、ダブルLow-Eで、高い断熱性能を保ちながら日射熱取得率を高めることを実現しました。

■南面の日射熱コントロールで更なる省エネ効果を実現
省エネ効果を上げるには、部屋の方角に応じてガラスの種類を使い分けることが重要です。南面には冬の日差しをたっぷり取り入れる「日射取得型」、東西北面には夏の西日を遮り冬の熱の出入りを抑える「日射遮蔽型」のガラスを使用し、方角によってガラス種類を細かく使い分けすることで更なる省エネ効果を実現します。
太陽高度が低い冬は、窓からの日射熱をより多く取り込むため、南面に日射熱取得率を向上させた「ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)」を設置することで、冬場の暖房効率を向上させます。一方太陽高度が高い夏の南面は、冷房効率を高めるため窓の外側に庇やシェードなどを設置して日射熱を遮ることが重要です。南面には「日射取得型ガラス」と「遮蔽部材(庇やシェードなど)」を組み合わせることで、夏は日射熱を遮り冬は日射熱を取り込むことが両立でき、夏涼しく冬暖かい室内環境となり更なる省エネ効果を実現します。

【商品概要】

商品名 「APW 430」日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)
(「APW 430+」でも設定あり)

ガラス仕様

●日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)
 ・アルゴンガス入/クリプトンガス入(「APW 430+」のみ)
 ・透明、型、すり、防災安全合わせ、安全合わせ(透明、型)
 ※防火ガラスの設定はありません
カラーバリエーション 外観色:ホワイト、プラチナステン、ブラウン、ブラック
内観色:ホワイト、ブラック
基本性能 耐風圧性 S-3(一部サイズはS-1・S-2)、気密性 A-4、水密性 W-4、
遮音性 等級3(ガラスの仕様により異なります)
メーカー希望小売価格(※5) 引違いテラス戸 日射取得型ダブルLow-Eトリプルガラス(クリア色)透明
アルゴンガス入・幅(W)1,690㎜ × 高さ(H)2,030㎜、外観ホワイト/内観ホワイト
263,400円
発売地域 全国
発売日 2023年12月4日
売上目標金額 2024年度 10億円

※1:住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく評価・表示制度であり、国が定める共通のルールに基づき、第三者機関が住宅の性能を評価・表示(任意利用)
※2:「断熱等性能等級」は、住宅性能表示制度のうち、外壁、窓等を通しての熱の損失の防止を図るための断熱化等による対策の程度を示す基準です。
※3:窓の熱貫流率:JIS A 4710:2004に準じた社内試験/たてすべり出し窓+FIX連窓[16513サイズ]/アルゴンガス入ガラスの日射熱取得率:JIS R 3106に準じた計算結果 
※4:【算出条件】
建築の温熱環境シミュレーションプログラム「AE-Sim/Heat」((株)建築環境ソリューションズ)を用いて算出した年間冷暖房負荷を「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」((一財)建築環境・省エネルギー機構)に基づきエネルギー消費量、冷暖房費に換算。
●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2020年版標準年/(一社)日本建築学会 ●計算地点:東京
●住宅モデル:2階建て/延床面積 120.08㎡/開口部面積 32.2㎡(4~8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン
●遮蔽物:居室の8窓にレースカーテン、和室の窓に和障子を併用(夏、日中でのアウターシェード使用時条件⇒南面の6窓にアウターシェード(ブラウン))を取付け
●想定生活者:4人家族 ●空調設定:暖房:20℃ 冷房:27℃・60% ●空調運転方法:居室連続運転(冷房時、外気温が空調設定温度より低い場合、窓開け)
●電気料金単価:31円/kWh(税込)((公社)全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
●断熱等級6断熱材仕様
天井:高性能グラスウール 16K 200㎜ 外壁:高性能グラスウール 16K 100㎜ 床:押出法ポリスチレンフォーム保温板3種90㎜
●断熱等級7断熱材仕様
天井:高性能グラスウール 40K 200㎜ 外壁:付加断熱 高性能グラスウール 40K 100㎜ フェノールフォーム1種2号100㎜
床:基礎断熱 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種75㎜
※5:価格は、消費税・組立費・現場搬入費・取付費などは含まれません。

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