企画・研究開発・検証

モノづくりとバリューチェーン
研究・開発・検証

開発・技術研究拠点と中央試験所

YKK APのモノづくりプロセスの基盤である開発、評価・検証、技術提案、情報発信のサイクルを担うのが富山県黒部市にある「YKK AP R&Dセンター」「価値検証センター」「パートナーズサポートスタジオ」です。YKK AP R&Dセンターは、技術・知見の集積地であり、高品質な商品を開発しています。価値検証センターは生活者モニターによる「生活者検証」、自然環境を再現した「実環境検証」等を実施しています。そして、プロユーザーの課題に対し、技術に基づく提案をするのがパートナーズサポートスタジオです。さらに、国際基準を満たしたJNLA試験事業者である「中央試験所」は厳格な試験で商品品質の保証体制を強化しています。

開発・技術研究拠点

開発・技術研究拠点

グローバルR&D体制

YKK APはグローバルな開発・研究体制も強化しています。日本の他にドイツ、インドネシアにもR&Dセンターを置き、温暖地域の日本、寒冷地域のドイツ、蒸暑地域のインドネシアと、各地域で調査・研究を行っています。その情報を蓄積・共有し、各地域に最適な商品開発につなげているほか、米国・YKK AP北米テクノロジーズ社には、デジタル分野の研究・開発拠点である「xTech Lab(クロステックラボ)」を設置しています。

YKK AP R&Dセンター(ドイツ)では省エネ建築や、建材において先進的な欧州の技術を調査・研究し、機能部品や開口部断熱、フレームやガラスなどによる開口部の高付加価値化を推進しています。

YKK AP R&Dセンター(インドネシア)では、蒸暑地域に適した省エネ構法や開口部の調査・研究・開発に加え、パッシブデザイン(自然エネルギーを活用した快適な住環境の設計)の研究に取り組んでいます。「中所得者のための省エネ集合住宅」をテーマにした産官学の共同研究プロジェクトでは、効果的に通風を得られる窓や玄関ドアなどを使用した際の効果測定を行っています。

xTech Lab(米国)では、先進のデジタル技術に関する調査・研究・開発を行うと同時に、キャッチした情報を商品開発や製造ラインの開発に迅速に反映させています。

グローバルR&D体制

グローバルR&D体制

技術研究本部の取り組み

グローバル視点での技術・研究開発を担うのが技術研究本部です。アルミリサイクル率100%(国内)実現に向けたリサイクル技術の開発や、カーボンニュートラルに向けた有機材料の開発など新技術や新材料の技術・研究開発に取り組んでいます。また、超高断熱なガラスの技術構築など既存領域の技術深耕を行っています。イノベーションの促進においては、循環型社会の実現に向けた素材リサイクル技術などをはじめ、多くの大学・研究機関や企業と連携し、海外の先進事例も参考にしながら研究・開発を進めています。

製品安全と品質確保

経済産業省が企業や団体の製品安全に関する優れた取り組みを表彰する「製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)」の大企業製造・輸入事業者部門において、2010年度・2014年度・2017年度に最上位賞である「経済産業大臣賞」を受賞し、2017年より「製品安全対策ゴールド企業」に認定されています。2023年1月のフォローアップ審査では、価値検証センターをはじめとする自社施設で他社とともに製品安全の推進を図るなど、より高いレベルでの製品安全実現に向けた新たな取り組みが評価され、認定継続となりました。

また、経済産業省がPSアワード受賞企業を募って開催している「製品安全コミュニティ」において、2024年度は視察先としてYKK APが選ばれ、2025年3月には、経済産業省やPSアワード受賞企業からの視察を受け入れています。価値検証センターやパートナーズサポートスタジオの他、黒部荻生製造所内に常設している「製品安全学習エリア」などの施設を通して、YKK APの製品安全対策における現場の取り組みを紹介しました。今後も製品安全対策のトップランナーとして、模範的な姿勢を示していきます。

製品安全対策ゴールド企業 認定(経済産業省)
製品安全対策ゴールド企業 認定
(経済産業省)
2017年11月
  • 2023年1月に認定継続
わたしたちの取り組み

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