事業のグローバル展開

YKK APのつくるArchitectural Products(建築用工業製品)に求められるものは、それぞれの国や地域の気候や風土、文化によって異なります。それらのニーズに応えるため、現地に根差した事業運営を行うとともに、各国/地域での商品開発・製造にこだわっています。各社で積み上げている技術は日本のR&Dセンターに集約され、さらに各国/地域に水平展開することで、世界中で技術に裏付けられた価値創造を続けています。

日本、北米、欧州、中国、アジア地域を中心に
13カ国/地域
でのグローバルな事業展開

日本

日本

日本国内の事業は、戸建住宅の窓やドア、インテリア商品を提供する「住宅事業」、建物と外構のトータルコーディネイトを提案する「エクステリア事業」、非木造の集合住宅やオフィスビルのカーテンウォールなどを提供する「ビル事業」、世界各地の高層建築のファサードを提供する「グローバルカーテンウォール事業」、産業分野を支えるアルミ形材を提供する「産業製品事業」を展開しています。
また、日本だけでなく、世界中の商品開発・技術研究・製造のヘッドクォーターとして、知見や情報、技術の集積・展開を図っています。

<中期成長戦略・ビジョン>

第7次中期事業方針である『「収益構造の変革」と「技術革新による価値創造」』に向けて、住宅リフォーム・ビル改装分野へのシフトと窓の高断熱化を推進します。リフォーム・改装分野における専門部署を新設・拡充し、営業体制を強化するとともに、住宅向けの樹脂窓、木製窓およびアルミ樹脂複合窓の売上伸長をめざし、ビル事業でも高断熱商品の拡充を進めます。製造現場では、デジタル技術の活用により夜間の無人での稼働体制を構築し、生産ラインのプラットフォーム化を推進することで、効率化とコスト削減を進めていきます。
また、建材一体型太陽光発電の開発や、ヘルスケア事業、ランドスケープ事業への参入など、新技術・新規事業による高付加価値商品の創出に取り組んでいます。

北米

北米

ビル用アルミ建材のビル建材事業、住宅用樹脂窓の住宅建材事業を軸に、商品を設計・製造・販売しています。環境政策をリードする断熱商品、甚大化するハリケーンやその他リスクに対応する安全対策商品、人手不足に有効なユニタイズドカーテンウォールなど、地域特性に応える商品を展開しています。

<中期成長戦略・ビジョン>

YKK APアメリカ社は、第7次中期事業方針として「Evolution 2030に向けた次世代事業基盤の構築と成長加速」を掲げています。
重点施策として、ビル事業においては、顧客サービスの強化や新商品の投入により米国東部エリアでの売上拡大をめざします。また、ロサンゼルス支店や地域製造拠点を活用し、米国西部エリアでのプレゼンス拡大を図ることで、北米全域での事業展開を推進します。
住宅事業においては、メーコン工場を活用し、米国南部6州における未開拓地域での販売を強化するとともに、ハリケーン対応商品の投入により売上拡大をめざします。

中国

中国

中国国内では、アルミ・アルミ形材の断熱商品を設計・製造・販売し、中国国内外のニーズに応えています。また、グローバルな製造供給拠点として、窓やカーテンウォール、部品などを製造。日本向けには樹脂形材も生産し、効率的な生産体制と供給ネットワークで多様なニーズに対応した事業を展開しています。

<中期成長戦略・ビジョン>

第7次中期事業方針では、「内需事業拡大と収益体制の確立」を掲げています。
重点施策として、2024年9月に設立したアルミ形材製造拠点「YKK AP江蘇社」のコスト競争力を生かし、内需事業に対応します。中級住宅市場では、アルマイト商品の販売拡大や新規顧客の開拓、改装事業での販売拡大に取り組みます。同時に、CW市場の開拓にも着手します。

アジア

アジア

成長著しい市場として、台湾・インドネシア・タイ・インドに製造拠点を有し、各国/地域に合わせた商品展開とビジネスモデル構築を進めています。
YKK AP台湾社では、大型台風が多く襲来する気象条件に合わせた高水密サッシを軸に、トップブランドの評価を得ています。施工協力業者の育成にも取り組み、施工品質のさらなる向上を図っています。
YKK APインドネシア社では、アジアにおける研究・製造の拠点として、インドネシア国内・アジア地域に向けたアルミ形材、アルミサッシを中心とする設計・製造・販売を展開しています。
そしてインドでは、ボルーカ社が主要ドメインであるアルミ形材の押出・販売事業に加え、高層・集合住宅および中低層・多棟数戸建向けアルミ窓商品の製造・販売を進めています。

<中期成長戦略・ビジョン>

YKK AP台湾社は、需要創出、商品領域の拡大、超高層商業ビル物件への対応力強化などを通じて事業規模を拡大します。新商品の開発、生産ラインのさらなる合理化と生産体制の強化により増産を進め、台湾でのトップブランドをめざしています。
YKK APインドネシア社は、高級市場向け基幹商品「NEXSTA」の商品バリエーションを拡充し、ノックダウン商品のターゲットセグメントを拡大することで市場浸透を図ります。また、アルミ製カーポートなどの新商品拡販や、ノックダウン商品を含めた住宅一棟のセット提案を強化し、売上拡大と付加価値向上をめざします。同時に、製造基盤の整備を進め、生産性向上を推進していきます。
ボルーカ社は、形材事業においてターゲットエリアの拡大と顧客への付加価値提案で増販を図ります。システム販売事業では、基幹商品のバリエーション拡充、物件対応力の強化、大都市市場への進出を通じて、住生活環境のさらなる向上に貢献していきます。

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